2009/10/04

CPU 実験日記

はじめまして、2009 年度の東大理情 3 年の竹井です。この blog ではおもに、うちの学科の名物実験である "CPU 実験" についてレポートしていこうと思っています。おもな目的としては、後から参照して自分のチームの進捗がどうだったか検証するため、また終わった後に「こんな修羅場もあったなぁ」と回顧するため(笑)、そしてのちの世代の理情生がより高度なプロセッサを開発するのにわずかながらでも助けになれば (← 本当か?)、などなど。まぁそんなこんなで、こんな日記をつけることにします。

で、結局ナニモノ?

一般の方々も見ることを考えて、いちおうもう少し踏み込んだ自己紹介をしておきます。まず、所属から。東大理情とは、東京大学 理学部 情報科学科というところです。われわれ東大生は、1,2 年生の間は、駒場キャンパスという閑静でイチョウの綺麗な (そして秋のこの時期はとってもクサい) ところで、のんびりすごします。2 年の夏休み中には、成績そのほか運などのさまざまなファクターによる抽選 進学振り分け制度を経て、3 年生になったときの巣立ち先が決まります。そんななか哀れにも理情を進学先に選んでしまった学生は、この情報科学科に来るわけです。本拠地は、かの赤門で有名な本郷キャンパス、そこの理学部 7 号館という建物です。とくに 3 年生は地下にある学生控室 (地下端末室が正式名称らしい?) が生息場所です。なお僕の知る限り、幸か不幸かここ 3 代は男しかいません。何枚か写真も特別大公開!

狂気の巣窟へと続く道 ロッカー スペース
地下室

まっ、写真をみてもらえれば、われわれの生活環境が分かってもらえるかと・・・、でも好き好んでこんな環境にしてるわけじゃないですょ。

CPU 実験とは

3 年生は、夏と冬の両学期に情報科学実験という科目があります。ここで、いろいろなプログラミング言語を習得し、情報科学におけるパラダイムを学び、そして実践するわけです。たとえば、夏学期には OS カーネルの開発や、論理型言語 Prolog および関数型言語 O'Caml の習得、そしてハードウェア記述言語による回路設計などをやります。

それで本題となる CPU 実験は、冬学期に行われる情報科学実験 II という科目のいわば通称。その名の通り、コンピュータの心臓部である演算装置を設計し、そのうえでプログラムを実働させるというのが課題です。下の写真にある基板がその実験で使うもの。真ん中にある四角いチップが、中の配線を書き換えられる魔法の石になっているそうです。いやはや、どれだけ大変な実験なのか、始まる前から身の毛がよだつ思いですよ。

実験基板

まぁこれから半学期間、僕がどうもがいていくのか、逐一ここに記録していきますので、どうぞよろしく。

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