こんばんは。初日で勢い余って連投です。われわれ、実は冬学期は先日 10/1 (木) から始まっていて、この日が実験講義の初日でした。今学期の時間割はこんな感じ:
Mon | Tue | Wed | Thu | Fri | |
1 | 情報科学演習II | ||||
2 | 言語モデル論 | 計算量理論 | コンピュータネットワーク | 知能システム論 | 情報科学演習II |
3 | 情報科学実験II | 情報科学実験II | |||
4 | 連続系アルゴリズム | ||||
5 | 情報科学実験II |
「情報科学実験II」というところが、すべて実験のコマです。10/1 (木) の授業は、さすがに冬学期初日だけあって、学科の 30 人ほぼ全員がいました。その日の授業では、おもに CPU 実験の位置づけについての説明 (ひとつ前の投稿で書いたような) があって、そのあとは実際にコンパイラについての授業がありました。
そして授業が終わった後、チーム決めがありました。CPU 実験では、だいたい 5 人前後のチームに分かれて、各チームでそれぞれの基板を使って CPU を設計します。チーム内では、基本的に次のような係の人がいます。
- コンパイラ係
実験の課題として教員から与えられる O'Caml で書かれたプログラムを、チーム内で設計したアーキテクチャ上で動く機械語に変換するようなコンパイラを作る人。課題では、レイ トレーシングという 3 次元の光線追跡を行うプログラムが与えられます。毎年変わらないらしい。 - 基板係
実験では、FPGA という配線情報が書き換えられる特殊なチップが搭載された基板を利用します。この FPGA に書きこむ配線情報を、ハードウェア記述言語 (VHDL) を用いて設計する人間のこと。要は回路屋さんです。回路設計のほかに、コンピュータとシリアル通信を行うために、拡張基板上で実際にコンデンサなどのはんだ付けも行うらしいです。 - シミュレータ係
コンパイラ係と基板係の橋渡し役みたいな人間です。コンパイラ係が持ってきた機械語を実際の基板上で動かす前に、論理的な整合性がとれているかどうかをソフトウェア的に検証する人です。基板係が書いた配線をソフトウェアで書きなおして、コンパイルされた課題のプログラムが正しく動作するかどうかを確認します。 - 班長
あまり特殊な仕事があるわけじゃないですが、チームの進捗を管理する義務があります。最終発表は来年 3 月頭、すなわち 5 か月先までの長期的なスケジュールを考え、開発の日程を管理するプロマネ的存在です。また火曜日の実験のコマで、その週までにできた進捗報告もプレゼンテーションするらしいです。
そんなわけで、僕らの班はあっさりチームが決定されました。ほとんどが僕の趣味のせいです。もともと、C# を使ったコンパイラで Intel Itanium っぽい VLIW アーキテクチャの CPU を作る、と宣言していたので、方向性が一番固まっていましたから。結局、僕含めて集まったメンバは 6 人。チーム名はもちろん「Team C#」、いたってわかりやすい。
結局 10/1 この日は、われわれの地下控室から 4 年生を追放する日でもあったので、大掃除もしました。研究室配属になる 4 年生たちは、それぞれの私物を引き払って地下から地上の各フロアにある研究室へ旅立っていきました。そんなわけで、エアコンのフィルタ掃除をし、壁を水ぶきして、デスクを大移動し、床下に敷設された LAN と電源ケーブルの確認を行い・・・ etc. 結局、机の再配置なども含めて全部が終わったのは午後 6 時ごろだった気がします。掃除の翌日の写真:
なんとありがたいことに、自分の机が 1 枚、確保できました。今までは僕の固定ポジションはなくて (いやあったんですが、一番出入り口に近くて常にみんなの共用スペースでした)、作業するときも肩身が狭かったんですが、今度はゆったりできそうです。それに机の端の黒電話が輝いてます(笑) 構内の内線電話、今度からは事務からの電話は僕が取り次ぐことになるみたいです。ホワイトボードのすぐ横というナイス ポジションで、さっそくチーム メンバとミーティングしました。いやー、それにしても机も広々としてるし、寝袋持ってくれば、一晩越すのも楽になりそうです。
まぁ、そんなこんなでとりあえずスタート地点には立ちましたよっ!
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