2009/10/21

僕に論理は要らない

どうしてこんなことになってしまったのか、僕にも分かりません。どうしてこんなことになってしまったのか…

僕と彼女の出会いは大学三年の春で、それはとても衝撃的でした。人間、初対面ならなるべく愛想良く接しようとするはずです。でも彼女は最初から愛想が悪かったですね。何しろ身に着けているものが彼女の要求と少し違うだけで、彼女は一切口を利いてくれなくなるんですから。仕方ないので、僕は既に持っている新しいものを捨てて、わざわざお古を身に着ける羽目になってしまいました。仕方ないんです。だって初対面なのに気を悪くさせる訳にはいかないでしょう?

彼女は論理さえ正しければ、とても素直な人でした。でも、僕には彼女の言うところの "論理" が全く分かりませんでした。さらに悪いことに、彼女は論理が正しくないと手がつけられないほど怒るんです。気に食わないことがあるのなら一回だけ言ってくれれば僕は直すよう努力するのに、彼女は何度も、ひどい時には何万行にも渡って僕の論理を非難してきました。初めは僕が悪いんだ、僕のやり方が悪いんだと思っていましたが…。

そのうち彼女に深く不信感を抱くようになったのは、彼女は実際に行動に移すまで何も言ってくれないことに気づいたときでした。僕は事前に「こういうことがしたい」と彼女に伝えているのだから、それが嫌なら「そんなことしないで」と言ってくれればいいんです。でも彼女はそうはしてくれませんでした。

僕と彼女の間の溝は深くなる一方でした。確かに、論理さえ正しければ彼女は素直でした。でも、どうしても僕には彼女の言うところの"論理"が分からないのです。第一、恋愛に論理なんて必要ないと思いませんか?

そして、僕は目的を達成した次の瞬間、彼女を…。

Team C# の花元でした。

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