2009/10/07

コマバック

竹井です。実はですね、東大にはコマバックという世にも不思議な現象があります。闇の強権力によって、本郷生が気づけば駒場キャンパスに返品されるという状況が発生してしまうんですね。僕みたいに 1,2 年生で努力しなかった出来そこないはほぼ確実にコマバックの対象になるわけですが。

ごめんなさい、まじめに解説します。東大では 2 年生まで原則としてすべての授業が駒場キャンパスで行われますが、3 年生からは大半の人が本郷キャンパスで授業を受けることになります。これは最初の 2 年で全学生が学問的教養を (まるで基礎体力のように) 等しく身につけるため、教養学部 前期課程に配置されるという都合で、2 年の夏に行われる進学振り分けという制度を経て、後期の専門課程にそれぞれの学生が進む進学先が決定されます。そして 2 年生の冬学期については、本郷に進む前にフライングで各学部の専門課程の授業が始まるわけで、例にもれずわれわれ理情生についても、C 言語や関数型言語の Scheme などの習得のほか、ハードウェアやソフトウェアの幅広い分野での基礎授業が開講されます。

しかしここで、残念ながら 2 年冬学期の授業単位を取得できずに 3 年生になって本郷に進んでしまうと、3 年冬学期に駒場キャンパスにわざわざ戻ってきて授業を再履修する必要があるんです。それが悪名高きコマバック。僕についても、数学などの選択必修科目が 6 単位分、回収する必要ありな状態なんですよね。必修科目は全部とれたのに、選択必修で得意でもないものを選ぶと、こんな風に成績が炎上するんです。

それで、昨日のエントリで書いた弥生 Go! についてです。お察しの通り、本郷で授業を受けながらコマバックするというのは果てしなく体力的にも精神的にもきついので (だって最短でもキャンパス間移動に 40 分はかかるからねぇ)、半ば裏技的に農学部に行ってきて選択必修分の単位を置き換えるという手段があります。それが弥生 Go! で、農学部が本郷キャンパス弥生地区というところにあるのが由来です。ちなみに理学部と農学部とでは、言問通り (ドーヴァー海峡とか呼ばれてますけど) にかかる陸橋を渡って、だいたい徒歩 10 分の距離にあります。駒場よりは近いです。この時期、ホントに銀杏くさいですが(笑)

にしてもコマバックなんて、本当に素敵なネーミングですよね。こんなに卑屈な響きがする名前を付けた人のセンスには敬服するしかない・・・。あぁ鬱。


ぼくのコマバック リスト:

曜限 科目名 開講 場所 時間割コード 備考
月3 応用動物科学概論 農学部 農1号館 8番教室 060200251 弥生 Go!
水3 ハードウェア構成法 理情 駒場1号館 112教室 単位取得済 復習のため。2 年生と一緒♪
水4 植物科学概論 理学部 生物学科 駒場1号館 113教室 0542003 出席と試験。けっこー楽しい
水5 無脊椎動物学 理学部 生物学科 駒場12号館 1222教室 0541001 出席と試験 or レポート

0 件のコメント:

コメントを投稿