2009/10/27

ハードウェアのお仕事 その2

こんばんは。team C# の花元です。今日はハードウェア班の仕事の中で最もハードウェアっぽい仕事、拡張基盤の作成についてお話したいと思います。

CPU 実験で作る CPU ですが、当然のことながら初めから完全に動作することはまずありません。そこでデバッグ(間違い探し)をしたいのですが、ソフトウェアと違って便利なデバッグ ツールが無いので、自分たちで作る必要があります。team C# ではとりあえず CPU 内部の記憶装置の内容を LED で表示させるデバッグ ツールを作ることにしました。

ところが私たち理学部情報科学科の人間は理学部の名前の通りそのような実際的な知識がほとんどありません。電圧は? 回路図は? 抵抗は? LED は? 電気電子工学科の友達がうらやましくなる瞬間です。三人寄ればということで「team ksk」「くい☆たん」との 3 班で協力して 3 つ作る作戦に出ました。

秋葉原といったらもはや “萌え” の街になってしまった感がありますが、電子部品といったらやはり秋葉原です。秋葉原で部品を買って…ここからが問題でした。半田付けです。半田付けなんてほとんどやったことの無い私たちは、本当に苦戦しました。1 人が火傷する始末。仕方が無いのでゆとり世代の電子工作、ブレッドボードを使おうと思っていたところ、我らが team C# には半田付け一筋 30 年(自称)のテクニシャンがいることが発覚したので彼に頼むことが出来ました。チーム作業の醍醐味ですね。

半田付けのテクニシャン、岡原さん 完成品、整然と並ぶ 7 セグ LED

そして完成。これで動作…しませんでした。一瞬だけ LED が光ってすぐに消えるという現象に悩まされたのです。こういうとき、ソフトウェアならプログラムの間違いしか考えられませんが、ハードウェアだと僕が書いたプログラムが悪いのか、僕が書いた回路図に間違いがあったのか、彼の半田付けがおかしかったのか中々判別が出来ません。ハードウェアの難しいところです。1 時間くらい試行錯誤した結果、悪いのは電源だということが分かりました。これは意外でした。過去には基盤を冷やすとうまく動作した例なんかもあったりして、本当に何が原因か分からないのがハードウェアの難しさだとよく分かりました

仕事終わって IDOLM@STER に興じてる岡原さん、発狂中 team ksk の拡張基板。今週中にこれでテトリスさせるらしい

そうそう、電源といえば最近情報科学科ではパソコンが突然動かなくなるという現象が発生して、これも原因は電源でした。問題の AC アダプタを刺すとパソコンが壊れる始末で大騒ぎでしたよ。

電源は本当に大切です。スペックには現れませんが、パソコンを買うとき電源の質にもちょっと目を向けてみると良いかもしれませんね。

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